ハイブリッドカーの試乗
2010.04.03 Saturday
仕事で携わったEVやハイブリッドカーは運転したことがあるけれど、市販されているハイブリッドカーは運転したことが無いので、トヨタとホンダの販売店に行って試乗してきました。
まず、ホンダの販売店に行き『CR-Z』に試乗しました。
α(アルファ)というグレードのCVT車でしたが、ノーマル、エコ、スポーツと走行モードを変えてもキビキビ走りますね。
ハンドルも若干クイックかも(普段乗ってるクルマがダルだからそう感じるのか?)。
このフィーリングは一般的なクルマみたいで、ハイブリットカーと感じないですね、車重の軽さも影響しているのかな?
スポーツモードにするとエンジン回転は上がって、任意のギヤに固定して走ることができます。
このクルマがハイブリットカーと感じるのは、信号待ちでエンジンストップしてるときくらいかも。
「エコ運転を意識しないでも燃費は15km/l以上行くでしょう」と営業さんは言ってました。
運転してて、クルマから伝わってくるインフォメーションは中々良かったのですが、身長180cmの私にはハンドル位置がチョット低くく、運転ポジションに違和感があり、メータも見づらかったです。
これは購入するならマイナスポイントかなぁ、長い付き合いになると苦痛でしょう。
ハンドルに付いているシフトチェンジパドルの操作は、ウィンカーとワイパーのレバーが邪魔で操作しにくかったです。
慣れれば問題ないレベルかなぁ?
デジタル表示のスピードメーターもチョット馴染まないなぁ。
それと、前方視界はボンネットが全く見えないので見切りはつかみにくいですね。
そのうち慣れてしまうんでしょうが、特に身長の低い人は、鼻先が解らないのは苦手なんじゃないかな。
クルマを降りて外観を見ても、フロントのオーバーハングは短いし、小さいクルマなのでボンネットもそんなに長くはないんですけどね。
運転中、後方確認のためサイドミラーを見ると、張り出したリヤフェンダーの大きさが目に止まりますが、これも長く乗れば慣れてしまうので問題ないでしょう。
小さいクーペスタイルのクルマですし、リヤシートに人が乗るのは無理でしょうから、このクルマを買うのは割り切った使い方の人になるでしょうね。
CR-Zはハイブリッドカーを意識せず今まで通りのクルマと思って乗れるクルマを目指して作ってる感じがしましたね。
不満とまで言いませんが、大きく気になったのは運転ポジションくらいで、大きな感動もない『まぁまぁなクルマ』でした。
次にトヨタの販売店に行き、『プリウス』の試乗をしました。
プリウスはユックリ走っている時は電気のみで走っていて、スピードが出てくるとエンジンを使うのですが、試乗レベルでも電気だけで走っている時と、加速途中、エンジンが動き出してエンジン音が聞こえてくるのに気づきます。
とても静かですけどね。
エンジンの動き出しに違和感はないです。
スピードが出てても、加速中や一定速度で走っているかで、電気とエンジンの使われ方が違ったり、ブレーキング時にはエネルギーが蓄えられてるのをペダルとメーターから解るので、ハイブリッドカーを運転してるって感じますね。
プリウスって、電気製品チックなクルマって印象です。
走行モードの切替ボタンの作りや、エンジンのかけ方も、スタートボタンを長押しじゃなくてワンプッシュでOKというところに、電気製品を意識したのかなぁと思いました。
不満だったのはハンドル位置が低かったことです。
CR-Zより低くて運転ポジションに違和感があり、操作もそれを意識する必要があったので、私がこのクルマを買うことはないです。
内装の質感もチープでしたし、小物入れも使いにくそうでした。
センターメーターも馴染まないなぁ。
視界や操作感は今までのクルマと変わらないけど、プリウスは運転者にハイブリッドカーだと意識させる作りだなぁと感じました。
車重の影響で、スピードが出てくると足回りやブレーキに特徴が出てきそうな気もしました。
運転ポジションがNGだったので、根本的に手抜き設計が伺えるクルマでしたね。
2台の試乗後、愛車に乗り換えるとハンドルやブレーキがルーズに感じます。
まぁ、どっちも最近のクルマなので色んな操作はカチっとしてるし、クオリティも上がっているので当然なんですが、旧車も悪くないですね。
新しいからといって、「とても魅力的か?」と問われると、そうでも無いのがクルマですね。
試作車で性能やクオリティにモノ足らないと思うことがありますが、市販車も正常進化してるとは限らないし、買うとなると気に入るのは絞られるかなぁ。